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武田歯科医院

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2009年05月08日 エナメルマトリックスデリバティブ その9

「エナメルマトリックスデリバティブ、アメロジェニン、 および血小板由来成長因子-BBに対する ヒト歯周線維芽細胞の応答 」

Human Periodontal Fibroblast Response to Enamel Matrix Derivative, Amelogenin, and Platelet-Derived Growth Factor-BB

Chong CH, Carnes DL, Moritz AJ, Oates T, Ryu OH,§Simmer J and Cochran DL
Journal of Periodontology, 2006, 77, 1242-1252

結果と考察です。
今まで8回にわけてつらつら書いてきたわけなのですが、結果も予備実験のように細かい試薬の濃度別結果が示されているわけなのですが、著者らが強調しているのはアメロジェニン添加群では細胞の増殖にいっさい変化が見られなかったという点です。細胞増殖に関してはPDGF添加が比較的増殖作用が高いようです。

PDGFとEMD(エムドゲイン)もしくはアメロジェニンとの組み合わせでのふりかけ実験も行っているのですが、PDGF+アメロジェニンでは、PDGFによる細胞増殖の上昇がみられず、PDGF+EMDでは細胞の数が相乗的に上昇したようです。このPDGF+EMDに関しては、EMDがPDGF受容体の数を増やしたからではないかと著者らは述べております(そういう知見を述べた論文があるそうで)。

ということで、著者らの結論。
「歯根膜細胞の増殖において、EMD内のアメロジェニン以外の因子が重要であることが示唆された」だそうです。

また話しはもとに戻ってしまうのですが、そもそもエナメル基質タンパクって受容体とか生物活性があるのですかね?
アメロジェニン以外って何がありましたっけ、エナメリンとかシースリン?でもEMDって臨床的な治癒経過はいいみたいなんですよね、私もさんざん使ってますけど。

ふと思い出してググってみると、こんなのとかこんなのがありました(リンクをクリックしてくださいね)。さてさて。

しかし、論文ひとつ説明するのに9回に分けなくてはならないのが非常に厄介ですね。用語説明が終わるまではしょうがないか。コクラン先生の論文ばかり続けて飽きてしまったので、続報はあるのですが次回からは違う方々の論文を紹介しようと思います。

例によってまったく関係ないのですが、当歯科医院のアシスタントの女の子がゴールデンウィークにディズニーランドに行き、5時間待ち(ここ重要)でモンスターズインクのアトラクションに入ってきたそうです。他には何か入ったの?ときくと、バズライトイヤーに入りましたとのこと。君ぃ、トゥモローランドから出てないじゃんっ、という突っ込みを心の中にしまうのでした。若いなー。

モンスターズ・インク [DVD]

販売元:ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント( 2007-06-20 )

定価:¥ 1,944 ( 中古価格 ¥ 1,299 より )

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時間:92 分

1 枚組 ( DVD )


カテゴリー: EMD, 武田歯科医院新聞

2009年05月07日 エナメルマトリックスデリバティブ その8

「エナメルマトリックスデリバティブ、アメロジェニン、 および血小板由来成長因子-BBに対する ヒト歯周線維芽細胞の応答 」

Human Periodontal Fibroblast Response to Enamel Matrix Derivative, Amelogenin, and Platelet-Derived Growth Factor-BB

Chong CH, Carnes DL, Moritz AJ, Oates T, Ryu OH,§Simmer J and Cochran DL
Journal of Periodontology, 2006, 77, 1242-1252

その7で材料と方法を説明し終えたと思ったのですが、使用した細胞に対する説明がまだ残っていました。使用した細胞は、患者様から親知らずを抜歯した際に一緒にくっついてくる歯根膜という、歯の根っこと骨との間に介在するクッションの役割をする線維性の組織を構成する細胞です。ただし、この細胞は正確には細胞群とでも呼ぶべきもので、単一の細胞ではありません。おおざっぱに言うと、いろんな種類の細胞が含まれているといわれています。ですので、歯根膜から取ってきた細胞群を培養して、いろいろな反応を見ても、どの細胞がどういう反応しているのかという解釈がむずかしくなってしまいます。この細胞は、研究の種類によって、さまざまな工夫をして使用されています。

この論文では、これら歯根膜細胞をアルカリフォスファターゼという酵素の活性を測定し、最も高い測定値だったものと、最も低い測定値だったものと2群に分けて実験しました。

ここでいうアルカリフォスファターゼ活性は、骨型と呼ばれるもので、これまたとてもおおざっぱに説明しますと、骨芽細胞という細胞が骨を造る能力を知るために測定します(注! 一般の血液検査から測定するアルカリフォスファターゼとは意義が異なります)。

歯根膜細胞は骨芽細胞とイコールではありません。言い換えると、歯根膜細胞と一言でいっても、その細胞群の中には硬組織(骨など)を造る役割を担う細胞が混在していることになります。

次回、ようやく結果へと続きます。

新骨の科学

出版社:医歯薬出版( 2007-07-01 )

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単行本 ( 327 ページ )

ISBN-10 : 4263456092

ISBN-13 : 9784263456095


カテゴリー: EMD, 武田歯科医院新聞

2009年05月04日 エナメルマトリックスデリバティブ その7

「エナメルマトリックスデリバティブ、アメロジェニン、 および血小板由来成長因子-BBに対する ヒト歯周線維芽細胞の応答 」

Human Periodontal Fibroblast Response to Enamel Matrix Derivative, Amelogenin, and Platelet-Derived Growth Factor-BB

Chong CH, Carnes DL, Moritz AJ, Oates T, Ryu OH,§Simmer J and Cochran DL
Journal of Periodontology, 2006, 77, 1242-1252

材料と方法の続きです。ここで、この研究の鍵となる細胞の扱い方が示されます。その名もIn Vitro 細胞wounding 試験(超訳)。

直径5cmくらいの丸い平底型のプラスチックシャーレにに歯根膜(PDL)細胞を播種し、10% FCS(牛の血清)含有D-MEM(栄養の入った培養液)で細胞がシャーレいっぱいに増殖するまで培養します。その後、ラバーポリスマンという小さな小さなハケで縦に細胞を剥し取り、シャーレ中央に3 mm幅の無細胞スペースをつくります。

試薬(PDGF、EMD、アメロジェニンなど)を添加し引き続き培養します。

培養終了後、100%エタノールで固定し、クリスタルバイオレットで染色し、予め設定した4種類の視野内の細胞数をカウントしました。
4種類の視野とは、シャーレ内の細胞を剥がした境界部分あたりを4視野数えて、細胞を剥がした部分にどれくらい細胞が増殖しているかを、顕微鏡下でその細胞数をカウントするというものでした。

彼らは、創傷治癒過程を模倣したかったのかなと思うのですが、個人的には細胞を剥がさなくても、単純に増殖曲線つくればよかったのではないかとも思うのですがどーなんでしょ?まぁ、マーカーで標識するなどもせず、細胞の増殖数をカウントするだけで評価する論文は現在ではあまり(まったく)見かけないので、何かひとひねりしたかったのかもしれませんけど。

それはそうと、この頃いろんな本を読んで、今更ながら日本は内需な国なのだなぁと多く感じるようになりました。では、なぜ内需の国なのか?それはひとえにこの国の人たちの勤勉さなのではないかと思うんです。ですから、私も今以上に一生懸命仕事しようと思ったのでした。

本当はヤバくない日本経済 破綻を望む面妖な人々

著者/訳者:三橋貴明

出版社:幻冬舎( 2009-04-23 )

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Amazon価格:¥ 1,511

単行本(ソフトカバー) ( 239 ページ )

ISBN-10 : 4344016661

ISBN-13 : 9784344016668


カテゴリー: EMD, 武田歯科医院新聞

2009年05月02日 エナメルマトリックスデリバティブ その6

「エナメルマトリックスデリバティブ、アメロジェニン、 および血小板由来成長因子-BBに対する ヒト歯周線維芽細胞の応答 」

Human Periodontal Fibroblast Response to Enamel Matrix Derivative, Amelogenin, and Platelet-Derived Growth Factor-BB

Chong CH, Carnes DL, Moritz AJ, Oates T, Ryu OH,§Simmer J and Cochran DL
Journal of Periodontology, 2006, 77, 1242-1252

この論文の実験の目的は以下の通り

EMD(エナメルマトリックスデリバティブ)とアメロジェニンは細胞外基質タンパク質であり、PDGFは成長因子である。これらの分子はそれぞれ、そもそもの成り立ちと働きが違う。これらの分子は組織再生に重要であることが報告されているが、それらを混ぜて使用した場合、組織再生が進行するのかしないのかを見てみたい。(超訳)

そこで,EMD,PDGF-BB,アメロジェニンおよびそれらを混合使用した場合の作用について、ヒト歯根膜由来線維芽細胞を用い、その増殖およびwound fill能を評価しました。

このwound fill能については、これが研究として成り立つか否かのグレーゾーンとなるような実験系のため(それにもかかわらず、この研究だけでなくシリーズ化されているほど鍵となる実験系であるため)、別ページで解説します。

登場薬剤は以下のとおり。
EMD(Emdogain,Biora社)
アメロジェニン(論文中にはrecombinant amelogenin proteinとのみ記載)
PDGF-BB(動物種、購入先などの記載全くなし)

登場する細胞は以下のとおり。
ヒト歯根膜細胞は、歯周疾患のない25~55歳の健常者から抜歯した臼歯から採取しました。

アルカリフォスファターゼ活性(石灰化の指標となる活性)の測定
ヒト歯根膜細胞をコンフルエント(細胞をシャーレいっぱいまで培養すること)まで培養し、市販のキット(#170-6432,Bio Rad社製)を用いて測定しました。

アルカリフォスファターゼ活性についても別用語ページを設けなければいけませんね。

試薬の細かな入手先や種類に関しては記載されていないのですが、100歩譲って常識の範囲内だから記載しなかったと解釈しておきましょう。ただし、アメロジェニンに関しては、一言アメロジェニンといっても分子量が小さいものから大きいものまであるはずなので、本来は買ったのならばきちんと記載すべきなのですけどね。だって第3者が再現実験できないでしょう?まぁ、有名な先生なのでイザとなればメールで問い合わせればいいのでしょうけど。

しっかし、材料と方法の途中にたどりつくまでで6ページ使ってしまった。いったい、いつ結果に行けるのだろうか。
そーいや、昔そんなマンガあったなぁ(ジャンプネタ多い)

珍遊記不完全版 3 (ヤングジャンプコミックス)

著者/訳者:漫 画太郎

出版社:集英社( 2004-01-19 )

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コミック ( 217 ページ )

ISBN-10 : 4088765559

ISBN-13 : 9784088765556


カテゴリー: EMD, 武田歯科医院新聞

2009年04月30日 エナメルマトリックスデリバティブ その5

「エナメルマトリックスデリバティブ、アメロジェニン、 および血小板由来成長因子-BBに対する ヒト歯周線維芽細胞の応答 」

Human Periodontal Fibroblast Response to Enamel Matrix Derivative, Amelogenin, and Platelet-Derived Growth Factor-BB

Chong CH, Carnes DL, Moritz AJ, Oates T, Ryu OH,§Simmer J and Cochran DL
Journal of Periodontology, 2006, 77, 1242-1252

本論文には、血小板由来増殖因子(Platelet-Derived Growth Factor、PDGF)がでてくるので、このタンパク質についても記載しておきます。ただし、概論に関してはウィキペディアに詳しいので読みたい方はここをクリックしてください。以下は、あくまで論文中の説明であり、歯科領域でのPDGFの説明です。

PDGFは、A鎖(特定の型とでも思ってください。車だってオプションでいろいろあるでしょ?)もしくはB鎖を有する2種類が存在し、ヘテロあるいはホモ2量体を形成します。ちなみに、ヘテロとはちょびっと違う構造のタンパク質がくっついた状態のことで、ホモとは同一のタンパク質がくっついたもののことです。さらに解説しますと、
PDGFのA鎖タイプ同士がくっついたものをPDGF-AA、
PDGFのB鎖タイプ同士がくっついたものをPDGF-BB、
PDGFのA鎖タイプとB鎖タイプがくっついたものをPDGF-ABといいます。
つまりPDGFは2つが合体しないと機能しないわけです。まるでウルトラマンAかバロム1のように。

PDGFは、血小板やマクロファージ、線維芽細胞なんかも産生します。PDGFは、他の増殖因子と共に創傷治癒に働く重要な物質です。PDGF受容体には、aタイプとbタイプの2種類があって、 aタイプの受容体は、A鎖とB鎖の両方に結合しますが b受容体はB鎖にだけ結合します。

ここから歯科領域の話しですが、1990年代からPDGF-BBがAAおよびABに比べて、歯根膜細胞に対する走化性活性(ようするにPDGFがあるところに細胞が寄ってくるみたいな)が高いことと、歯周組織の細胞に対する増殖活性(PDGFがあると細胞が増えるということ)が高いことが報告されました。

つまり、歯の周りではPDGFの中でもBBタイプが重要なのではないかということです。

ちなみにアメリカでは、すでにPDGFがEMDのように歯周病治療のために製品化されております。ただ、いずれの物質を薬として使うにせよ、歯周外科手術は必要なのですが。

それにしても依然としてアメロジェニンの先生の名が思い出せない。先のブログで記憶力が欲しいと書きましたが、なんでも知ってる記憶力のいい友達でもいいかなとも思いました。
こんな感じ?
雷電「あ、あれは、まさか…」
桃太郎「ん?、知っているのか雷電!?」

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カテゴリー: EMD, 武田歯科医院新聞